霊峰「御嶽山」は、長野県と岐阜県の県境にそびえ、標高3000メートルを越えるわが国の21の高峰のうちの一つで巨大、かつ広大な独立峰である。裾野に広がる六つの自治体からそれぞれ登山道があり、飛騨小坂口登山道の起点となる、標高1800メートルの高所に湧いているのが濁河（にごりご）温泉である。古くより登山者に親しまれ、通年営業の高所温泉として知られており、霊峰御嶽山の広大な裾野で、原生林が生い茂る豊かな大自然に恵まれ、秘湯ムードが漂っている。
明治20年ごろより温泉地として開発され、現在は9軒の温泉旅館と市営の日帰り入浴施設がある。「朝日荘」は、昭和45年の開業であるが、平成6年に全館改築され現在に至っている。高地ゆえに夏でも冷房とは無縁であったが、改築に際し全館床暖房に切り換えられ、厳寒の冬期も浴衣姿で快適に過ごせるようになっている。
温泉は毎分250リットル湧出する自家源泉と、泉質の異なる共同源泉から50リットルを引き湯し、加水も加温もすることなく、２種類の源泉100％のかけ流しが利用できる。
季節ごとに最も美味な山国の食材を中心に仕入れ、真心を込めた調理、朝食には必ず名物の朴葉みそをつけ、おもてなしをモットーに営業されている。
星降る里と言われる濁河温泉の澄み切った空と手付かずの自然、源泉かけ流しの名湯で寛ぎの時をお過しください。