清津峡湯元温泉清津館
清津峡は、古い時代に、黒部峡谷、大杉と共に日本三大峡谷として教科書にも登場した名勝の地である。歩道トンネルをぬけると、清津川が狭った柱状節理の岩壁が迫って、目のくらむような奇観である。
その清津峡の入口にあるのが清津峡温泉。新幹線や関越道がつくまでは飯山線周りという不便さと越後田沢からの道が、豪雪地帯の為に冬はとだえるというへき地だったせいか、今でも清津峡温泉を知る人は少ない。関越道を利用すれば塩沢石打インターから20分そこそこという近さである。
温泉は49度という適温で湯量も量。とくに湯につかると肌がすべすべするのでご婦人には受けているようである。
ここは豪壮で雄大な渓谷の連なる深山、ひぐらしの鳴く声がしみる静寂境である。とくに豪雪期の冬の温泉は想像もつかないような白銀の世界である。
基本情報
- 都道府県
- 新潟
- 温泉名
- 清津峡湯元温泉
- 施設名
- 清津館
- 泉質
- 単純硫黄温泉、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
- 住所
- 〒949-8433 新潟県十日町市小出癸2126番地1
- 電話
- 025-763-2181
アクセス
- アクセス方法
- 車:関越自動車道塩沢石打ICから国道353号線経由約20分。
電車:JR上越新幹線越後湯沢駅下車、森宮野原行きバスで清津峡下車、徒歩20分。バス停まで送迎あり(要連絡)。
調査表データ
- 温泉の歴史
- 薬師の湯は以前使用していた源泉が温かった為、当館の先代が昭和45年に掘削し湧出したものである。
- 源泉
- 【源泉名】薬師の湯
【源泉所有者】(自己所有)
【管轄保健所】十日町保健所(温泉台帳番号) 9-4
【湧出地】新潟県十H町市小出癸2120番地
【源泉の穂類】ボーリングによる掘削井・自噴
【井孔の深さ】300m
【静水位】130m(平成13年7月5日) - 源泉湧出現状と引湯方法
- 【湧出状況】掘削自噴
【動力およびポンプの種類・型式]使用無し
【温度】48.0℃(平成26年9月4日測定)
【湧出量】44.2ℓ/分
【知事の許可】(昭和61年5月27日)一ℓ/分
【貯湯タンク】あり。コンクリート製・1㎡)
【引湯方法】自噴する温泉を塩ビ製パイプで高さ9mの貯湯タンクに導き、自然落差で施設に引湯している。
【引湯距離】50m
【温泉の温度の調節方法】湯呈による調整 - 温泉分析書および泉質名
【温泉分析書の分析年月日】平成26年9月4日(湧出地試験)
【分析機関名/分析者】(社)県央研究所/長澤章道
【温度】48.0℃(気温31℃)
【湧出量】 44.2ℓ/分
【蒸発残留物】592g/kg
【湧出地におけるpH】 9.1
【試験室におけるpH】 9.26
【密度】1.001(20℃)
【知覚的試験】殆んど無色透明にして、硫黄味、硫化水素臭を呈す
【溶存物質(ガス性のものを除く)】694.3mg/kg
【成分総計】694.3mg/kg
【ラドン(Rn)】一
【療養泉の泉質名】単純温泉
【液性等による分類】低張性アルカリ性高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量) イオン成分 (mg) イオン成分 (mg) リチウムイオン 0.2 フッ素イオン 2 ナトリウムイオン 205.5 塩素イオン 303.4 カリウムイオン 1.6 チオ硫酸イオン 4 カルシウムイオン 13.9 硫化水素イオン 0 水酸イオン 0.2 硫酸イオン 3.3 炭酸水素イオン 3.7 炭酸イオン 38 陽イオン 計 221.3 陰イオン 計 401.6 遊離成分 (mg) 溶存ガス成分 (mg) メタケイ酸 51.6 二酸化炭素 - メタホウ酸 19.8 硫化水素 - 非解離成分 計 71.4 溶存ガス成分 計 - その他微量成分の記載は省略した。
- 定員および温泉利用料
- 【宿泊定員数】33人
【客室数】11部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】52.8ℓ/分
【定員1人当たりの温泉量】1.6ℓ/分/人 - 給湯方式等の利用状況および浴場の状況
【給湯および利用方法】 源泉掛け流し
【浴場の数】男湯: 1 女湯: 1 貸切露天風呂 建築中だった施設が完成している
浴場種別 男 湯 女 湯 貸切露天 名称 薬師の湯 薬師の湯 浴槽面積(㎡) 6.59 6.36 24.5 浴槽体積(m³) 4.12 3.98 3.25 給湯量(ℓ/分) 14.5 13.2 25.1 給湯温度(℃) 48 47.9 46.5 換水回数(回/日) 2-3/週 2-3/週 1/日 【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 週に2~3回換水、換水時に清掃
- 備考
- 【調査表記入年月日】平成26年8月21日