新高湯温泉奥白布 吾妻屋旅館
スキー場として、また高山植物の高原として知られる天元台の真下にあるのが新高湯温泉である。ロープウエーの湯元駅を右に見てブナ林の坂道を登りつめた山中の一軒宿で、明治35年の開湯という。
長年湯治場や登山の基地的存在であり、家庭的なもてなしは、民家がそのまま温泉宿になったような素朴さで自分の家に戻ったような気分になれる。裏山から湧き出しているカルシウム-硫酸塩温泉は、木の樋を伝い湯だまりに落ち、そこから二つの内湯と四つの露天風呂に注がれている。木の根をくり抜いた露天風呂も珍しい。
標高1126㍍の高地で春夏秋冬、四季それぞれの姿を見せる手つかずの自然を眺め、清流の音を聞きながらの湯あみは、山の湯ならではの爽快さである。露天風呂には狸が遠慮もなく遊びに来て困る、と主人は苦笑いするが、これこそ自然とともに生きる山の宿の姿かも知れない。
基本情報
- 都道府県
- 山形
- 温泉名
- 新高湯温泉
- 施設名
- 奥白布 吾妻屋旅館
- 泉質
- カルシウム-硫酸塩泉
- 住所
- 〒992-1472 山形県米沢市大字関湯の入沢
- 電話
- 0238-55-2031
アクセス
- アクセス方法
- 車:東北中央自動車道・米沢八幡原ICから国道13号線、県道2号線経由22km、40分
電車:JR米沢駅下車、山形交通路線バス(白布湯元行き)所要40分。終点バス停より宿1km。(宿泊者送迎あり)。例:米沢駅前13:30→終点湯元14:11着
調査表データ
- 温泉の歴史
- 明治35年(1902年)開湯
- 源泉
- 新高湯温泉(利用源泉名 安部源泉)
- 源泉湧出現状と引湯方法
- 自然湧出源泉をポリエチレン二層管で自然引湯
- 温泉分析書および泉質名
カルシウム-硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量) イオン成分 (mg) イオン成分 (mg) ナトリウムイオン 52.8 フッ素イオン 1.6 カリウムイオン 5.8 塩素イオン 10.8 マグネシウムイオン 2.1 臭素イオン <0.1 カルシウムイオン 280.2 硫化水素イオン <0.1 マンガンイオン 0.7 チオ硫酸イオン 0.1 鉄(Ⅱ)イオン <0.1 硫酸イオン 755.4 鉄(Ⅲ)イオン <0.1 炭酸水素イオン 72.2 アルミニウムイオン 0.3 陽イオン 計 341.6 陰イオン 計 840.1 遊離成分 (mg) 溶存ガス成分 (mg) メタケイ酸 31.0 二酸化炭素 23.7 メタホウ酸 0.1 硫化水素 <0.1 非解離成分 計 31.0 溶存ガス成分 計 23.7 その他微量成分の記載は省略した。
- 定員および温泉利用料
- 【宿泊定員数】46人
【客室数】15室
【温泉総利用量】170ℓ/分
【定員1人当たりの温泉量】3.7ℓ/分/人 - 給湯方式等の利用状況および浴場の状況
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 露天風呂 家族風呂 露天風呂 露天風呂 名称 大浴場 大浴場 眺望露天風呂 源流滝見露天風呂 貸切源泉1126 根っこ風呂(丸形) 根っこ風呂(横型) 浴槽面積(㎡) 7 7 15 10 3 1 1 浴槽体積(m³) 4 4 9 6 2 0.6 0.6 給湯量(ℓ/分) 5 5 5 4 3 1 1 給湯温度(℃) 48 48 46 46 43 46 46 換水回数(回/日) 1/1 1/1 1/1 1/1 1/1 1/1 1/1 源流滝見露天風呂は5月~10月の期間限定。
【加水(冷却用)・加熱等の有無】無し
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】無し
【浴槽の清掃について】毎日(午前中)
- 備考
- 【調査表記入年月日】 2022/7/25